ソフィとあたしは
生まれて初めて
空を飛んだ
もうひとつのお話 Page.02 −空を飛ぶ魔法−
下には、お祭りで盛り上がる町の姿があった。
地面の上を歩いている人たちは蟻のように見える。
「緊張しないで。そのまま。足を動かして」
青年はソフィの片手を軽く握り、
自分から足を動かす。
つられて二人も足を動かした。
ふわふわと足が浮いている。
「ソフィ!あたしたち、空を飛んでるよ!!」
は空いている右腕を横いっぱいに伸ばした。
「しっ。空を飛んでるんじゃないよ」
「わぁあ・・・」
ソフィは町を見下ろした。
おそらく最初で最後しか見られない景色だろう。
「空の下を歩いてるんだよ」
青年はふっと微笑んだ。
「さぁ、ここだね。君たちの目的地は」
青年はベランダに二人を下ろした。
「え、えぇ。どうも・・ありごとうございます・・・」
ソフィは緊張しながらお礼を言った。
「巻き込んで悪かったね。ボクはあいつらをひきつける」
「それと、今日は一応なるべくふたりで行動してね」
青年はベランダの手すりの上に両足を付いた。
「今日はありがとう!あ!そうだ、あなたの名前は!?」
はソフィの肩を優しく抱いていった。
「・・・」
青年はすらっとした左手の人差し指を自分の唇に当てた。
「?」
「ん??」
ソフィと
は頭にはてなマークを浮かべた。
「では、また奇跡があったら!」
ぶわっ
青年はベランダの下に落ちていった。
「ちょっと待って!」
ソフィはばっとベランダの下を見た。
そこには何事もなかったかのように
がやがやと幸せそうに
にぎやかなお祭り風景が広がっていた。
第二話目、完成です。
こういう風に今はまっているものは
ばばっとかけてしまうもんですね!
(じゃあなんで他のは進めないいのかよ)
自分でもびっくりです。
こんな自分が。(無責任野郎)
ホント、すいませんです。
神風 霰 05/12/08