ふたりは呪いを


かけられた



Page.05 -呪い-






「・・・・」

「・・・・・」



ソフィ、 は荒地の魔女に呪いをかけられた。


荒地の魔女からの勢いに押されて
少しの間、ふたりは身動きせずにうずくまっていた。





「ソフィ、・・・大丈夫?」


は閉じていた目を少しあけた。
いつもと変わらぬ店内が
窓からの月の光で照らせれている。


「まっくらだね。ソフィ、とりあえず灯り、点けるよ?」



は光がない暗い店内を月の光をたよりに
ランプの方へ足を進める。



ソフィはまだ少しうずくまっているようだった。
顔は見えない。





ランプの横には古びたマッチ箱が2、3個つまれていた。
は一番上のマッチ箱を取り出す。
箱の中には2本だけマッチが入っている。






ぼっ



遠慮がちにランプは店内を明るく照らす。







は少し安心したような顔をして
ソフィへ顔を向ける。








「ソフィ、そろそろこのマッチ箱のマッチ、なくなる・・・」


はソフィの姿を見た。
そこにはいつもの姿勢の良いソフィがうずくまっているのではなく
背中の丸い、おばあさん姿のソフィがいた。






「えっ・・・」

残り1本になったマッチ箱が の手から音も無く落ちていく。





はソフィの元へ走った。





「ソフィ、ソフィ!!!」





の手がソフィの肩に手が触れ、
ソフィは気がついたように起き上がった。



ソフィの腰がみしみし音を立てる。






「いてて・・・どうしたの・・・ ・・?」





「ソフィ、ソフィがおばあちゃんに・・・」


の目にソフィと窓から見える夜空が映る。






「えっ・・・ちょっと・・ちからがっ」




はソフィの傍で力なく倒れた。








ソフィは一気にいろいろなことが起こり、
あせりながら の肩を揺らす。

目にはうっすらと涙が見える。




の少し開けられた瞼には灰色の目が覗いていた。









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ハウル連載、第5話、完成です。
やっとオリジナル要素が出てきました(^^:

そして夏休みにも入り、パソコンがいじりやすくなりました。
この夏休みを機に、たくさん更新できたらな、
なんて思ってます。

神風 霰 06/07/22



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