ソフィはおばぁちゃんに、


あたしは・・・


夜空を見ると眠りについてしまう



Page.06 -夜-





「あぁ・・・落ち着くのよ、ソフィ・・・」



ソフィの足元には灰色の目をした が倒れている。
の目は石のようだ。
静かにソフィを見つめている。


おろおろとソフィは店中、
そして庭に出て自分を落ち着かせている。



「・・ふぅ。とにかく、 を私の部屋へ」


ソフィは重い腰を少し伸ばして の肩を持ち上げる。


ぐぎっ




「い゛だぃっ!!」



ソフィは の隣にうずくまる。
腰が悲鳴を上げている。


「なんで、こんなに腰が痛いんだろうねぇ・・・」


ソフィは腰をさすりながら腰を持ち上げる。
そして申し訳ないという顔をしながら
ずるずると を両肩をもって引きずっていく。





ソフィの自室はもう少しだ。











がちゃ




ソフィは静かに自室のドアを開ける。
ベッドに質素な化粧台、
戸棚など生活に必要な家具しか置いていない。



「・・・よぃしょっと・・」


ソフィは額に薄い汗を流しながら
を自分のベッドに寝かせる。



「とりあえず、 に布団をかけなきゃねぇ」


ソフィはまた腰を上げる。
今度は少し静かに腰を上げてみた。
悲鳴も少し小さく感じる。


部屋から出るため化粧台の前をゆっくり通り過ぎた。
月明かりで少し自分の姿が鏡に写りだす。

ソフィはちらりと自分の顔を見た。





「・・・そんなぁっ・・・・・!!」


ソフィは両手で自分の顔を包む。


そこにははりのあった自分の顔ではなく、
しわくちゃなおばあちゃんの顔があった。


「まさか・・ の言いかけてたのはこれなのね・・」



ソフィはくしゃくしゃに両手で自分の顔を崩してみる。
もどしてもあばあちゃんの顔は変わらない。


しわに囲まれた目からうっすらと涙がこぼれだす。


「なんで・・・おばあちゃんに・・・」



ふらふらとソフィは が横たわるベッドのふちに座り込む。
もう腰の痛みなんて感じない。



ソフィは毛布を静かにかぶった。


ぽろぽろと涙は流れている。


ソフィは涙を止める気配を見せずに夜空を眺めていた。



月はだんだんと山に沈んでいく。







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オリジナル要素が目立ってきました。
第6話、完成です。
短いですね。
お許しください・・・

神風 霰 06/08/01 Tue



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