ふと見つけた細い棒



それはとても不思議な棒でした




Page.09 -不思議な棒-





は細い棒を見つけた。




ほどよい細さ、木の素材。



これはもう、頂くしかない。





「よいこらっせっっ!」




はワンピース姿なのに平気な顔をして
細い棒に両手を添えて引っ張る。






「がっ、・・・なんでこんなに引っかかってんのっ!!」





ひぃひぃ言いながら は細い棒と戦っている。














〜、棒は見つかったかしらー?」




ソフィが心配して が走っていった方向に向かって、
声を少し張り上げる。






げっ、と は苦い顔をした。








「無理しなくていいのよー」








「大丈夫〜。もぉ少しでそっちに行くから〜」





は負けじとソフィの倍以上の声で答える。












は細い棒を睨んだ。









「そう?怪我だけはしないようにね〜」




ソフィの優しさが現れる。







「わかってるよ〜」



は笑いながらまた答える。






はワンピースの半そでを
一気に肩の上まで捲り上げた。





「よしっ」





ぐわしっ





は細い棒と格闘を始めた。











がざっ




いきなり棒が宙を飛んだ。








「えっ、いきなりなにっ・・・!!」




棒の先には何かがついているようだ。








「えっ・・???布の固まり?」






どすんっ、







は尻餅をついた。



続いて棒が地面に落ちていく。














からんっ・・


ぽすっ










棒も落ちた。





その棒の正体はボロ布でできた案山子だった。






案山子には愛らしい顔が描かれている。







は反射的に目をつぶっていた。



何か顔の上にのっかている感じがする。












の唇の上には案山子の口が当たっていた。












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第9話、完成です。
遅くなってしまい、申し訳ないです・・・
投票でもコメントが好評でしたので
(嬉しい限りです)
改めてコメントを読み、
書きたくなってしまいました。
ちなみに今現在は管理人、霰、テスト期間中です。
・・すいません。

06/10/22 日。神風 霰。



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