きらきらと輝く破片は


敗れ去った札束か



これよりホスト日和なり 第V話




がっちゃーーーんっ…


音楽室にふと沈黙が流れる。





「あ、のっ・・・・こ、コレはっ!!」



の中でぷっつりと何かが切れた。

というか、ブレーカーが落ちたような音がした。




「あーぁ、何してくれるの」

「この花瓶は最低でも800万だよ?」


双子が目を白くして口を動かす。




「は、はっぴゃ・・く」


ハルヒは床にちらばっている破片を見つめた。




の頬につぅ、と汗が流れた。

同時にごくりと唾を飲み込む音が静かに響く。






「これは自分が弁償します。」


そして は両手をぐっと握った。




(一生かければ返せないことはない…)






「!…何言ってるの!!」


ハルヒはぐっと のぼろいセーターの裾を握った。




「自分の所為だし…ね。ハルヒ」


は自分の裾をひっぱるハルヒの手の上に自分の手を重ねる。



「どうする、環」


鏡夜は環を見た。



「…では。
この諺に則ろうではないか」



「郷に入っては郷に従え」

環はすっ、とイスに座った足を組んだ。
そして下を向く。




「責任は連帯責任がツキモノ」


「今日から君たちはホスト部の犬二匹だ」




環はふっ、とふたりに黒く微笑んだ。







ひっ。とハルヒは息を呑んだ。





「…はい。わかりました」

は挑戦的な環の視線を鋭い目で打ち返す。





そして とハルヒのホスト部生活が開始された。





→Next.




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