ホスト部にふたつの


新星現る



これよりホスト部日和なり 第W話




ひととおり、環にホストの極意を教わったハルヒと




「…なんだかどこか、抜けてるよね、環先輩」


は疲れたようで首をコキ、と鳴らす。



「う〜ん、でもあれは天然、とぃうか・・・」


ふたりは今はとりあえずこれから自分たちが立つであろう
ホスト部ホール的存在の音楽室内を端っこで見学中だった。

何事も、模範を見とかなければ。
早く借金を減らそうと恵みが提案したことだった。

それに鏡夜は少々感心したようで
早速、見学を許可した。


ハルヒは環の王子っぷりや、双子の同性愛的兄弟愛を
渋々と観察しながら隣の に応える。




「・・・でも、自分と 。環先輩に男あつか「ちょっとそこの犬2匹」


ハルヒの小声に環がつっこみをかけた。



「どうだい、この素晴らしきホスト部は・・・」


キラキラと自分の周りに宝石をちりばめたようなオーラを放つ環。



「あのオーラ・・・宝石になったら伊達に高そうだね・・」

はぼそり、とハルヒに囁く。


「・・・確かに。」

ハルヒは顔を苦めながら環を見る。




「「なんですか、環先輩」」


とりあえず返事はお忘れなく。
ふたりはそろって返事をする。


「おぉ。流石は犬二匹。息もぴったりだ」



「あくまでも自分たちは犬ではありません。
それに、ホスト部・・・存在の意味がわかりません」

ハルヒは暗い顔をしながら応える。


「嗚呼、
残酷なものだ・・

何故、
こんなにも貧民は時の楽しみ方というものを知らぬのか・・・

そうか、
我々はもはや罪に等しいのではないか・・

なんせ、
こんなにもすばらしい乙女たちの楽園の存在を疑というとは…

わかったぞ、
君たちは時はいつでもせこせこした賃金を稼がなければならない・・」



環は自分の世界に入り込む。



「ハルヒ、そろそろとめたほうがいいよ。」

はいやいやしい目で環を見つめる。


「ちょっとまって、
こんな人にぴったり言葉があったような気がするんだ・・・」


「あ、そぉなの。じゃぁまってる。」

は再び呆れた目で環の言葉をスルーしながら聴き始めた。





「・・・というわけでどうだい、犬二匹。
やはりホスト部というのは「あ、思い出した。『うざい』だ」


いきなりハルヒに接近した環を指差してハルヒは呟いた。





「うざい、かぁ・・・そんな言葉。あったっけ。」


は真顔で環のどん底顔を見つめた。


「忘れたの?よく、言われたじゃん、
去年とか特に『男子たち』にテストの点数のことでさ。
廊下とか教室の隅とかでふたりそろってさ」


ハルヒはちらりと にちょっとした思い出話をし始める。



「あぁ〜あったっけ。
たしか、あの時。
あたしがめんどくさくて型、かけちゃったんだっけ」


はぽん、と手太鼓を叩いてハルヒをみる。
もはや、環は眼中にない。


「そうそう。それでさ・・・「「すげー!!!殿がー殿が沈んでるよー!!」」


「あそこまで、一瞬にしてダメージを・・・プププ」


光と馨は大声で笑い出した。



「「・・・ダメージ??」」

とハルヒはやっと環に目を向けた。



「あの、環せんぱ「・・・キング。」


「じゃぁ、キンg「指名客が溜まってきたぞ、環」

が話そうとすると今日が間を入った。



「誰も呼んでいない・・・」

ハルヒは言葉を濁す。





突然、音楽室の扉が開いた。








きぃ・・・



そこには大きな体と
ちっちゃいでっぱりような頭の影が立っていた。





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