占いの決め手は



信じるか、



信じないか、



それを決めるのは



その人しだい








占いの結果は








「柳君!見てこれっ!!」


「ん、なんだそれは?」







お昼の時間、柳と は屋上にいた。

前日に屋上でいっしょにお昼を食べる、そしてデータの確認
という約束をした為であった。

もうお昼もすみ、



さぁ、データの確認を・・・



と思ったころに はデータノートと
いっしょに持っていた雑誌を取り出したのだ。









「なにかの雑誌か?」



「うん!友達に借りたの!」




それは、いつも が書き残しているデータノートではなく、
いまどきの女性が好んで、というより
お決まりのように読んでいるファッション雑誌だった。




「なんかね、席が後ろの友達にさ、
テニスばっかりじゃなくって、
おしゃれも勉強してみたら?って
言われちゃって」





「・・・・・」



「それで、借りちゃった・・・というより
さっき無理やり持たされちゃった」





はへへと少し笑った。






「それでね!見て!占いのところっ!!」



は雑誌の目次の占いのコーナーに指をさす。




「洋服ではなく、占い・・・なのか?」







「うんっ」





はにっこり微笑む。



その の喜ぶ顔を見て、柳もつられて頬が緩む。


がパラパラと雑誌をめくっていく。














ふと、柳は青い空を見上げた。


いつもと変わらぬ綺麗な青い空。
一点の曇りもない青の空。









彼女に似ている










柳は思った。











「・・・・」






俺はなにを思っているのだ?










たしかに は誰にも優しく、
場を和ませる。
心配性で、いつも相手のことを第一に考えている。
そんな は誰にも憎まれず、むしろ人気がある。
ひそかに を想っている者も少なくない。



男子テニス部のマネージャーもやっていて、
やはり部員を一番に考えている。
自分のことなど二の次になっている・・・
そんな を特にレギュラーたちは慕っているを
通り越して恋心まで抱いているだろう。



そんな中


いったい俺はなんだのだろう







「ここだよ!見て!柳君!」



柳はふと、 の目を見つめた。








「・・・・」



そして柳は顔を下に向けた。








俺も のことが好きなのだろうか

他の男子と同じで








誰にも渡したくない


といつの日からか想い続けて、




いつまでもこの屋上にいたい


と毎回感じ、




時が止まれば


といっしょにふたりでいれば

かなわぬ願望を抱いている、








そんな俺が














「や、柳・・君?」










「どうした・・・の」






は下を向いた柳を覗いていった。








「・・・っ!!」



思わぬ の行動に目を開く柳。






そして予測のできない行動






「す、すまない。なんでもない」





「そう?
なんか最近、柳君頑張ってたから
疲れちゃったのかなーって思って」





は雑誌を自分の膝の上に置いた。






「そうか・・・」







全く、俺は何をしているのだ


柳は左手で前髪を上げるように頭を抱えた。












「ちょっと、ごめんね」







すっ






の腕が遠慮がちに伸び、小さい右手が柳の額に触れた。







「熱は・・大丈夫みたい・・・」







はほっとしたように微笑んだ。




「・・・っ!」




柳はその場で硬直した。




「・・・へっ」



は柳の顔を見て

自分の右手を見て



そしてまた柳の顔を見て、






「・・・あっ、ご、ごめんなさい!
いつも妹と弟のめんどうみてるからつい癖でっ!」






はさっと右手を引いた。







「あ、あぁ。大丈夫だ。気にするな」


「でも、何故・・?」





柳はぼそっと呟いた。





「えっ?」




「何故っていわれても柳君、
すっごく顔が真っ赤だったから」










「!!」




柳はまた目を見開いた。








柳はいわれるまで全く気づかなかったのだ。
自分がふと青空を見上げて のことを考えていて
いつの間に顔が赤に染まっていたのかを。






全く、行動が読み取れない






柳はふうと一息ため息をついた。






「や、やっぱり具合が悪いの?」


心配した顔で は柳を見た。








だがしかし


柳は心の中で微笑んだ。







「違う。そうではない」



柳は自分の よりひと回りふた回り大きい手で
やさしく自分の額から の手を下ろさせた。







「?」


が疑問を頭に浮かべる。












「今日の、」



「この美しい青い空に見惚れていたのだ」










柳は空を見て

そして

を見て

微笑んだ。


























の柳に見せたかった



占いの結果は



この雲ひとつない



青い空







やさしく照らす太陽



が知っている



















初柳夢です。

いや、恥ずかしい・・・
なんでこんな意味の分からないものを
書いてしまったのでしょう・・・

しかも無駄に長いし。

そして占いのことなんて
ぜんぜんっ触れてないし・・・・

これを読んでくださった皆さん、
意味の分からない夢で申し訳ありません・・・

05/07/08




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